2011年11月25日

雪は降る

は降るs17.jpg
古い街の上に冷たく
雪は降る

哀しみや喜びを
白い静寂が
優しく包み込み

娼婦の笑顔や神父の
説教も
白い雪に包まれ
街に浄化の使徒が
訪れ
静けさの中に
哀しみは宿り
マクダラの懺悔の
涙は雪と溶け合い
街の教会を駆け巡り
街は聖なる白い夜を
迎え入れ
人影は消え
街は孤独な静寂に
包まれた

雪は降る
古い街に冷たく
雪は降る

posted by katu at 22:54| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月21日

人間

大いなる哀しみの果てに笑い種が顔を出しs16.jpg
人は苦しみを忘れ
刹那を紛らわし
歓喜の美酒に酔しれる

永遠に続く事の無い歓喜に人は永遠を望む
ありふれた現実の
地平線に太陽が
昇るが如く
人は愛と幻想を造り出すが幻想は現実の狭間を
行き交うだけ

虚しさという哀しき玩具
に背を向け
人は現実の中に
自らの墓を掘る


ラベル:人間
posted by katu at 23:49| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月20日

ソドムの街に雪が降る

太陽の光に背を向けし

黒い花弁が無言の石畳に
赤い雨を降り注ぐ
古の街は
夜の毛皮に包まれ
娘達は狂おしいまでの
熱情に身を焦がし
果てしない欲望の
美酒を飲み干し
崇高な哀しみが
愚弄な哀しみに
包まれ
聖女ベロニカは
哀しき民への
祈りを捧げるが
異邦人の孤独は
癒されない
疲れ果てた道化師が
果しなき空を見上げ
時の過ぎ行く虚しさを
笑いに変えては
静に舞台を降り

流浪の民は
その哀しき宿命故か?
朝の光を待ちわびては
狂おしい踊りに身を興じるが
自虐的な埃を被る瞳が
どこか寂しげで
聖地に墓を掘る
墓職人の様に
罪の懇願を嘆いてる

そんな時だった
冷たく光る
白い慈悲の涙が
街中に降り注ぎ
女や幼子
売春婦に聖職者
孤独な異邦人
全ての人々を
優しく飲み込んだ
今では街に人影は無く
白い雪だけが
僕の瞳を凍らせる

posted by katu at 23:16| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月28日

偏執狂的自我

s15.jpg記憶は戸惑い
不自然な日常を拒絶する窓に射し込む狂った光が
記憶の海に溶け込み
現実を遠い彼岸へと
導くが
退屈な僕の理性は
沈黙の恐怖に戦き
静かに走り出す
言葉を忘れた詩人の
ように
無意味な時の流れに
身を委ね
幻影の街に迷いこみ
青い瞳の黒猫を
優しく愛撫する
時は静かに消え失せ
存在と虚無は絶え間なく瞳の中を交差し
至福の自由を奪い取る

月は太陽の光を失い
宇宙の闇に溶け込み
新たな軌道を
追い求め
暗黒の海を彷徨う

posted by katu at 00:45| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

憂鬱な詩人

路上の上で
詩を詠む姿に
悲しき宿命の星が
顔を出す
世間の冷たい眼差しを
希望の光と信じるs14.jpg
その姿に
道行く人が憐れみの
手をさしのべるが
その詩人には届かない

獣の様にギラリと
光る眼に奇形の神が
宿り
遠き希望に命を燃やし
難破船の錨を上げ
危険な航海へ舵を取る
勇者の愚かさと愚者の賢さとが
激しく渦を巻き

奇形の神は不自然な
人間を讚美し
優しく足枷を外し
獣を気高き丘へ
導くが
両性具有の獣には
宿命の意味さえ
理解できずに
孤独と戯れる

物憂げな秋の風が
路上の詩人を包み
冷たい月の光が
詩人を優しく
照らし出し
侘しき音色が
群像の眼の中に
響き渡り
憐れな猫は
意味の無い求愛を
夢の中に求める

 
 
ラベル:詩人
posted by katu at 19:34| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月30日

日本舞踊

s13.jpg

国立劇場にて高砂を舞う筆者
posted by katu at 00:06| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年09月29日

聖なる愚か者

悪戯好きな神の命をs12.jpg
受け
聖なる愚か者は
産まれた
右手に聖なる鞭を持ち
自らの身体を傷つけ
心に深い傷をつけ
背中には黒い聖痕が
浮かび
眼からは黒い血を流し
荘厳な哀しみを
額に打ち付け
闇の中を駆け回る

救いの光茫を求めるが
未だ光は現れず
冬の原野をさまよい
荒ぶる魂は気高さを
夢枕に
静かに眠りにつく
今宵も月の光だけが
優しく語りかけてくる



 

posted by katu at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする