2012年02月10日

黒い津波

s18.jpg不条理に凍りつく
傀儡の涙が
蒼き血潮に変わる時

哀しみの戸張は
幕を降ろし
地上は偽りの歓喜に
包まれ
太陽は追憶の彼方へ
消え失せ
黒い津波が
激しく大地を潤し
墓穴は掘られる

年老いた者も
若き者も
死は平等だった

それも一瞬で
脆い人間達を
呑み込む

そんな冷たく無情な
死が、
僕は時々恋しくなる
人間性は否定され
金に執着する者だけが
敬れる世の中に
未練はあるのか?
希望が幻想となり
幻想が希望となり

人工的な理不尽が
一人歩きする
あぁ黒い津波よ
いっそう
全ての魂を
全ての文明を
呑み込んでしまえ!

そうすれば
全ての人間のカルマも
消滅するだろ?
後に残るのは
原始の美だけだ?


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2012年02月01日

盲目の女

名も無き人間のs25.jpg
哀しみが
幻影の森に木霊する

記憶の中に培った
幾多の苦しみも
時の彼方へ消え失せ

孤独な異邦人の
黒髪が優しく大地に
触れ
盲目の少女は
沈みゆく太陽に
背を向け
人影の無い市場の中を
歩き
声なき声に足を止め
後ろを振り返るが
誰もいない

憂鬱な冬の太陽の
悪戯か?
少女の影は薄れゆく
光に怯えながら
白い石畳の階段に
溶け込んだ
黒い鳥達が
不安げに少女の
跡を追う

あぁ少女の生
それこそが詩であり
文学であり信仰だ!
真の生が文学を産み
真の生が信仰を産む
悲劇の傍らに美は
育つ


posted by katu at 21:38| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

街角に立つ女

月の光に照らし出され
夜の躯は美しくも
儚き夢に消えていき

女の情念だけが
月下美人の花弁に宿り
後世に咲き乱れ
遠き浮世を写しだす

野良犬の遠吠えが
夜の街に響き渡り
街角に立つ女は
自慢の黒髪を
擦っては
夢の続きに
偽りの愛を捧げる

いつしか街は
儚さを知る女の性に
溢れ
夜明けの廻廊を
降りてゆく
あぁ無常
女の花弁は一夜に
咲いては散りゆく
無情の華
然れば女を捨て
気高き使命に生きよ
そこに光が見えてくる


posted by katu at 21:26| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月18日

花咲く

人が孤独と呼ぶもの
それを自分は愛す
人が威厳と呼ぶもの
それを自分は嫌う
花は遠きに咲いて
美しく
近くに咲く花ほど
羞恥を持たない
あぁ自分は冬に咲く
向日葵が一番好きだ
自分はそんな滑稽な
花が一番美しく
思える
posted by katu at 00:49| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宇宙の背景

暗い闇より生まれし
我らは星の子
そこには神の姿など
何処にもない
粒子の粒だけが
高温に熱しられ
自然の法則に溶け合っていた
時空を得た粒子は光の波動を造り、
闇の宇宙を照らし
太陽は生まれ
果てしなく見える
永遠と言うなの
幻想が人間を包み込む
やがて宇宙は闇に
回帰するというのに
人間の一生など
ほんの僅かな
時間の儚い夢
ならば人は何に
固執すべきか?
知識は虚しさを
補えるか?
美は何処をさして
善悪はいったい
何処に存在すべきものか
宇宙の行きつく所は
確実な死
全ては死滅する
人類は死の向こうに
何を見るのだろう?

 
posted by katu at 00:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

盲目の天使

躯の瞳に横たわる
大いなる絶望が
幻想を引きずれ
夜明けの大地を
駆け回る

死を司る
生の耀きは静かに
幕を開け
人々は出口の無い
迷路に迷い込む
東方の賢者に
口づけするも
貴方は白痴的
享楽の壁に
祈りを捧げ
虚無的コメディを
愛して止まない
悟りの境地も
ペテンの境地に
成り代わり
大いなる笑いの後に
悲しみを知り
盲目の天使は
涙を浮かべ
儚き命に駆け寄っては
また走り出しす

 
posted by katu at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

少女の夢



記憶を愛しs24.jpg
記憶を憎み
貧しき者の罪に
怯えながら
無香の夜に狂喜する

朧気に映る
月の幻影が
少女の裸体を
照らし出し
小さな蕾は
華を咲かせる

泣いても喚いても
届かぬ少女の思いが
時を刻み時間は
虚しく散ってゆく

あぁなんて悲しく
儚い少女の夢
偽りの光に身を捧げ
夜は静かに明け
狂った朝の光が
窓に射す


記憶を愛し
記憶を憎み
貧しき者の罪に
怯えながら
無香の夜に狂喜する

朧気に映る
月の幻影が
少女の裸体を
照らし出し
小さな蕾は
華を咲かせる

泣いても喚いても
届かぬ少女の思いが
時を刻み時間は
虚しく散ってゆく

あぁなんて悲しく
儚い少女の夢
偽りの光に身を捧げ
夜は静かに明け
狂った朝の光が
窓に射す




posted by katu at 00:44| Comment(3) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする