2012年09月20日

過ぎ去った夏

夏の日差しが通り過ぎ、
鼓動は激しさを失い419246_181345855335074_1463756756_n.jpg
若い男女は意味の無い駆け引きを繰り返しては、
過ぎ去った夏に未練を隠しす。
行き場を失いかけた若い娘は
身を悶えながら、聖母の様な威厳を保とうとするが、ボトルの
酒は底を尽き、夜の畦道で破水する。
枯れ果てた涙が、青き血潮となり、優しく僕の両脚を伝う。
黒いヒールは蒼く染まり、
甲高い虫の泣き声と若い娘の
恥辱とが、色褪せた風鈴の音色に絡み合いながら、微かに光合成の威厳を保つが、
脆弱な風鈴の音色が
微かに娘の耳に響き
夏の終わりにしがみつく。


posted by katu at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

真夏の憂


八月の熱い砂は冷たく僕の魂を焦がし
貧困の片隅で頭をもたげる
異端の祈りの様に

忍耐の刹那と哀願の憐れみに
真理を垣間見る

忘却の果てに彷徨う哀れな魂は
夕暮れ時の不毛な地の上を舞い

人間の愚業を懐かしむ  

気の遠くなるほどの苦しみが
安い酒に慰めを求める物達の
背中に宿り

時の過ぎ行く廻廊に 取り残されし者は
翁の如く鈍感な肉の塊に未練を残し
彼等の憐れみが一切の笑いを否定し

夜の水面に怪しく佇む聖女の陰に
狂おしい馬鹿裏の接吻を繰り返し
悲しいかな    黄金色の魂は薄い
ガラスの底に焼き付いては割れてゆく

あぁ  止まる事の無い時間
永遠という時の虚しさが
一切の感情を押し殺す。
あぁ  時間よ消えよ!


posted by katu at 18:03| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月15日

岸辺の花


気怠い昼下がり   街を行き交う群像に
銀色の髪を曝し、贖罪を乞う老婆に
僕の孤独は癒される。
其れはまるで、鏤刻の日々を
懐かしむ同志の様な惨めさで

残酷な残像だけが、
脳裏に浮かんでは消えてゆく。
銀色の髪は、まるでひとかけらの純情を惜しむ、若い男女の様に無言を貫き

眩いばかりの陽光が、窪んだ瞳に
影をつくり、女の哀しみと孤独は  
行き先を解らぬままに
行きずりの慰めを求めては
空虚な戯れに誘われ
出口の無い迷路を彷徨う。

白く痩せこけた裸体には
幾つもの皺が重なり合い
人生の労苦を露呈するが、
慰めの言葉など求めない。

限りある生の道すがら
posted by katu at 06:02| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする