2012年12月05日

欺かれた感覚

374013_197318017071191_1582729685_n.jpg琥珀色した半透明の悲しみが
深紅の海に溶け合い、

無言の帰路に着く頃、また新たな悲しみが丘の上を駆け上り

遠い空に澄み渡りる。

思いがけない物語の中に
存在の儚さは露呈され

理不尽な悲しみは無言のまま
永遠という名の感覚に欺かれながら帰宅する。

其れでも僕は幼子の様な顔で
偽りの海に浮かぶ真実を
追いかける。

何度も何度も溺れかけはしが、僕はけして其れを離そうは
しなかった!

そうだ!其れこそが僕の欺かれた最後の感覚だ!

時に感覚は欺かれながら、
飛翔する。

其れ故、僕は孤独になった。
孤独になっても、尚且つ僕は
欺かれ続けた。

其れが、初めからの僕の覚悟だった?


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2012年09月20日

過ぎ去った夏

夏の日差しが通り過ぎ、
鼓動は激しさを失い419246_181345855335074_1463756756_n.jpg
若い男女は意味の無い駆け引きを繰り返しては、
過ぎ去った夏に未練を隠しす。
行き場を失いかけた若い娘は
身を悶えながら、聖母の様な威厳を保とうとするが、ボトルの
酒は底を尽き、夜の畦道で破水する。
枯れ果てた涙が、青き血潮となり、優しく僕の両脚を伝う。
黒いヒールは蒼く染まり、
甲高い虫の泣き声と若い娘の
恥辱とが、色褪せた風鈴の音色に絡み合いながら、微かに光合成の威厳を保つが、
脆弱な風鈴の音色が
微かに娘の耳に響き
夏の終わりにしがみつく。


posted by katu at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月04日

真夏の憂


八月の熱い砂は冷たく僕の魂を焦がし
貧困の片隅で頭をもたげる
異端の祈りの様に

忍耐の刹那と哀願の憐れみに
真理を垣間見る

忘却の果てに彷徨う哀れな魂は
夕暮れ時の不毛な地の上を舞い

人間の愚業を懐かしむ  

気の遠くなるほどの苦しみが
安い酒に慰めを求める物達の
背中に宿り

時の過ぎ行く廻廊に 取り残されし者は
翁の如く鈍感な肉の塊に未練を残し
彼等の憐れみが一切の笑いを否定し

夜の水面に怪しく佇む聖女の陰に
狂おしい馬鹿裏の接吻を繰り返し
悲しいかな    黄金色の魂は薄い
ガラスの底に焼き付いては割れてゆく

あぁ  止まる事の無い時間
永遠という時の虚しさが
一切の感情を押し殺す。
あぁ  時間よ消えよ!


posted by katu at 18:03| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする