2017年10月28日

ローマ

東の空に昇る太陽は

西に傾き南の空に浮ぶ頃

S__0001.jpg

古の街は正気を失い


逸楽の楽園へと変貌し

黒いカラスの影は消え失せて

燦々と照りつける


太陽だけが

我が身の影を地上に刻みこむ


感覚は鈍く研ぎ澄まされ

石畳へと流れゆき

古の彫像の影を追う



我が身に光る一粒の汗は

古の暴君の哀しみを誘い

闘技場で流された血は

歓喜に満ちた民衆の歌となり

教会の鐘が街中に鳴り響き

尼僧達の裸体に流れゆく


ローマよ!


貴方の栄光は少しも色褪せること無く永遠に続く!


つづき
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2017年03月23日

幻夢

S__6128057.jpg遠い記憶の海に僕の知らない過去がある。


明け透けな

真赤なカーテンの奥に

僕の知らない過去がある


古の男女の誓いを思わせる  鳥達の囀りに

僕の忘れた記憶が蘇る


其処はまるで楽園!

哀しみの無い楽園!


蝶が舞い

真紅の花弁が

傾けたグラスの底に沈み逝き

大人達の馬鹿げたダンスが

幕を開け


飛ぶことを忘れた鳥達が

地面をかけ廻り

芳醇な花の蜜を吸い上げ

行き場をなくした子供達が


静かに僕の前を通り過ぎ

優しく微笑んだ。


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2013年03月25日

旅立ち

四月の花弁は夜空を舞い
冷たく光る月に触れながら
我を忘れ

一瞬の刹那に美を求め
旅人は、また旅を続け
商人の居ない街を目指し
彷徨い続ける。

僕の放蕩はやがて終焉を迎え
自らの弔いに花を添え
時は過ぎて行く

ラベル: 旅立ち
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2013年02月21日

異邦人の孤独

走り出す回廊に
諸行無常の鐘が鳴り響く頃

僕の哀しみは頂点に達し
凡ゆる地上の苦しみを飲み込む

或る者は暗い森の中から
震える身を人目に晒し
太陽の光に赦しを乞い、

また或る者は
高い時計台の窓から
その身を投げ捨て
永久の苦しみに別れを告げる。

そしてまた、或る者は
紅き砂漠の中から這い上がり
幻の泉に身を投げ入れる。



ラベル:異邦人
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乾いた欲求

灰色の雑踏に、
冷たい微笑をうかべ
背後を振り向く婦人は
何処か悲しげで
悩ましく

散りゆく花に
無言の別れを告げる少女の様に
紅い血潮に追いすがり
他人の影を踏んでは後退り、
人の温もりをも拒絶する。

僕はそんな婦人が、
何だか憐憫で、 あぁ
できる事なら捧げたい!
僕の片目を!

僕の片目を外し、
婦人の子宮の中へ

そして僕は、胎児となって
身籠るのだ!
何処に?
暖かな子宮の中へ!


ラベル:雑踏
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2012年12月05日

忘却の彼方へ

 琥珀色した半透明の悲しみが、深紅の海に溶け合いs22.jpg
 無言の帰路に着く頃、新たな悲しみが丘の上に駆け上がり
遠き空に澄み渡る。

 存在の儚さは、思いもよらない物語の中に現れては消え
無言の帰路に着く。
posted by katu at 21:29| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

欺かれた感覚

374013_197318017071191_1582729685_n.jpg琥珀色した半透明の悲しみが
深紅の海に溶け合い、

無言の帰路に着く頃、また新たな悲しみが丘の上を駆け上り

遠い空に澄み渡りる。

思いがけない物語の中に
存在の儚さは露呈され

理不尽な悲しみは無言のまま
永遠という名の感覚に欺かれながら帰宅する。

其れでも僕は幼子の様な顔で
偽りの海に浮かぶ真実を
追いかける。

何度も何度も溺れかけはしが、僕はけして其れを離そうは
しなかった!

そうだ!其れこそが僕の欺かれた最後の感覚だ!

時に感覚は欺かれながら、
飛翔する。

其れ故、僕は孤独になった。
孤独になっても、尚且つ僕は
欺かれ続けた。

其れが、初めからの僕の覚悟だった?


posted by katu at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする