2013年02月21日

異邦人の孤独

走り出す回廊に
諸行無常の鐘が鳴り響く頃

僕の哀しみは頂点に達し
凡ゆる地上の苦しみを飲み込む

或る者は暗い森の中から
震える身を人目に晒し
太陽の光に赦しを乞い、

また或る者は
高い時計台の窓から
その身を投げ捨て
永久の苦しみに別れを告げる。

そしてまた、或る者は
紅き砂漠の中から這い上がり
幻の泉に身を投げ入れる。



ラベル:異邦人
posted by katu at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

乾いた欲求

灰色の雑踏に、
冷たい微笑をうかべ
背後を振り向く婦人は
何処か悲しげで
悩ましく

散りゆく花に
無言の別れを告げる少女の様に
紅い血潮に追いすがり
他人の影を踏んでは後退り、
人の温もりをも拒絶する。

僕はそんな婦人が、
何だか憐憫で、 あぁ
できる事なら捧げたい!
僕の片目を!

僕の片目を外し、
婦人の子宮の中へ

そして僕は、胎児となって
身籠るのだ!
何処に?
暖かな子宮の中へ!


ラベル:雑踏
posted by katu at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする