2012年04月15日

岸辺の花


気怠い昼下がり   街を行き交う群像に
銀色の髪を曝し、贖罪を乞う老婆に
僕の孤独は癒される。
其れはまるで、鏤刻の日々を
懐かしむ同志の様な惨めさで

残酷な残像だけが、
脳裏に浮かんでは消えてゆく。
銀色の髪は、まるでひとかけらの純情を惜しむ、若い男女の様に無言を貫き

眩いばかりの陽光が、窪んだ瞳に
影をつくり、女の哀しみと孤独は  
行き先を解らぬままに
行きずりの慰めを求めては
空虚な戯れに誘われ
出口の無い迷路を彷徨う。

白く痩せこけた裸体には
幾つもの皺が重なり合い
人生の労苦を露呈するが、
慰めの言葉など求めない。

限りある生の道すがら
posted by katu at 06:02| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする