2011年10月28日

偏執狂的自我

s15.jpg記憶は戸惑い
不自然な日常を拒絶する窓に射し込む狂った光が
記憶の海に溶け込み
現実を遠い彼岸へと
導くが
退屈な僕の理性は
沈黙の恐怖に戦き
静かに走り出す
言葉を忘れた詩人の
ように
無意味な時の流れに
身を委ね
幻影の街に迷いこみ
青い瞳の黒猫を
優しく愛撫する
時は静かに消え失せ
存在と虚無は絶え間なく瞳の中を交差し
至福の自由を奪い取る

月は太陽の光を失い
宇宙の闇に溶け込み
新たな軌道を
追い求め
暗黒の海を彷徨う

posted by katu at 00:45| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

憂鬱な詩人

路上の上で
詩を詠む姿に
悲しき宿命の星が
顔を出す
世間の冷たい眼差しを
希望の光と信じるs14.jpg
その姿に
道行く人が憐れみの
手をさしのべるが
その詩人には届かない

獣の様にギラリと
光る眼に奇形の神が
宿り
遠き希望に命を燃やし
難破船の錨を上げ
危険な航海へ舵を取る
勇者の愚かさと愚者の賢さとが
激しく渦を巻き

奇形の神は不自然な
人間を讚美し
優しく足枷を外し
獣を気高き丘へ
導くが
両性具有の獣には
宿命の意味さえ
理解できずに
孤独と戯れる

物憂げな秋の風が
路上の詩人を包み
冷たい月の光が
詩人を優しく
照らし出し
侘しき音色が
群像の眼の中に
響き渡り
憐れな猫は
意味の無い求愛を
夢の中に求める

 
 
タグ:詩人
posted by katu at 19:34| Comment(4) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする