2011年08月31日

人間

ある日の夕暮れ時s2.jpg
橋の上から人間を見た

人間は残酷な
生き物の様にも見えたが
優しい生き物の様にも見えた











ラベル:人間
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2011年08月29日

夏の終わり

真夏の砂が人肌と
溶け合い波のうねりが
激しく愛の言葉を囁き
短い夏が終りを告げる
白いヨットが浜に打ち上げられ、嵐が新たな季節を運びし頃、僕は静かに
沈黙を押し殺し
思考と感覚の狭間を
往き来する
赤い日溜まりが
人影を写し出し
消えゆく季節の儚さに
戸惑いながらも
夏の喧騒が亡き者の
様に思いに耽る

秋は詩人の季節
短い夏の余韻に戯れ
心地好い黄昏を
歌い上げる最も
詩人に適した季節

ならば詠いあげろ
季節の虚ろう様を
美しい無常の友を
頑なに詠いあげろ!

そこで詩人は救われる

ラベル:
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2011年08月27日

無題

s3.jpg誰が気付くというのか
脆い氷の礎に
悪の巨人が手を翳し
破壊の限りを尽くせば
僕の魂は幼児の締観
を指し示し
昼間に昇る月や
冬に咲く向日葵の
様に理不尽な狂喜が
薄いオブラートに
包まれ夜空を浮遊する
あぁ愛らしい喜びよ
我が胸に忍び寄れ
今宵は貴女の謹み深い
愛情が、偽りの仮面を
剥ぎ取り真の涙を
流すだろ
そう、仮面舞踏会などはもう過去の産物に成り下がり、
新しい民衆の時代の
始まりだ!
皆仮面を脱ぎ捨て
真の顔を天に差しだし
歓喜の花束で自らを
飾りつけ
赤黒い混沌とした時代に別れを告げろ!
貴族とは、最早精神の問題だ!
荒れ狂う傲慢な資本家達の鼻柱をへし折ってやれ!
そうすれば貧しき者の
大いなる苦しみや悲しみも歓喜の渦となり
大海に流れ込み
トルストイの
魂も喜びに満ちた
巡礼の使者により
救済されるだろう

人は皆苦しみや悲しみに狼狽える子羊の群れ

真の哀しみだけが人を
強くし、真の喜びだけが人を崇高なる高みへと
導く
ならば君は何を求めるか?

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無情な鐘

沈みゆく幻影の太陽
僕は独り青い群像の中へ
入っていく
そこには冷たい沈黙
だけが広がり、殺伐とした都会の原野がひっそりと
身を潜め、冷たい微笑を
浮かべてる

幻影の光が群像を
照らし出し
喜びも哀しみも忘れ去られた瞳の群が、時を刻む事
の無い、時計台に無言の
抗議をしているその様はまるで冤罪に囚われる
囚人の様で、不条理な
笑いを暗示する

僕は沈黙に堪えきれず
思惑逃げ出し
暗い路地裏に身を寄せた
幻影の光さえ届かぬ
路地裏で僕を優しく
迎い入れたのは
生まれたばかりの
仔猫を抱いた愛らしい
少女
薄汚い格好はしてた
ものの、その娘の瞳には
人間らしい哀しみが
宿ってた
僕はまるで聖母にでも
会ったかの様な喜びを
少女に投げ掛けたが、
喜びを知らぬ少女は
戸惑いながら
路地の奥へと去って行き
遣りきれぬ思いが僕を
支配した
そんな時だった
ゴーンゴーンと
聖なる丘の鐘が町中に
鳴り響き、人々は時を
知り、一瞬人間らしい
感情を取り戻したが、
その鐘は時を刻む鐘で
はなく人々に無常を
知らせる鐘だった
あぁ無常
あぁ無情
鐘の響きに宿るは
美しさも醜さも
知らない無常の響き
今日も何処かの街で
美しい鐘の響きが
人々を惑わせる

ラベル:
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あやしげな貴婦人

謎解きに今宵も街を
闊歩する怪しげな貴婦人よ
注意散漫な男達に
酔い潰れる野良犬や
野良猫に一度は視線を
流してはみるものの
安い酒では満足できず

銀の指輪をグラスに
投げ入れ
裸の毛皮を片手に
店を出る
今宵も乱痴気騒ぎの
主役たる風格が
辺りを威圧する
さながら昔の絵に
出てくる様な擬人の
威厳に包まれ
野蛮な晩餐に身を
投じ悲しい月夜に
身を任せては
若き日の美貌に思いを
寄せる
憐れみ深き貴婦人
今では飲み屋の壁が
嘆きの壁に変貌し
罪の浄化を願っては
いるものの、
夜の誘惑に勝てずに
今宵も街を徘徊する
貴婦人よ
気高さと下品さを
併せ持つ希少な人よ
夜明けの光が
貴女に醒めた感情を
与える前に家路に
つくよう願ってる

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もっと光を

080225_223319.JPG泥の中に咲く華の様に
清らかに気高く在りたい
重荷になる精神を脱ぎ捨て荘厳な光に包まれ
生命尊厳の美徳をば
我が身に纏い金と銀とに
ちりばめられた盃を手に
勝利の祝杯をあげれば
僕の神経も少しは
落ち着きを取り戻す事だろう
永きにわたる精神との
戦いに終焉の時を迎え
僕は飛躍したい
すれば、きっと芸風も
変わるだろう
そっと優しい光に
包まれ昇天したい
詭弁や倒錯はもう飽きた
宇宙の尊厳に身を任せ
我が身と我が精神を
浄化したい
こんな祈りが届くのか?もっと光を!

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2011年08月25日

迷宮の時

真夏の太陽の中に激しく燃える渦を見た
それは錯乱した狂人の
精神の様に渦をまき
激しく畝ってた

それはまるで精神の崩壊がもたらす美の様で
危うい芳香
に満ちていた

限りなく続く白い壁に
写しだされる懐かしい
記憶が僕を彼岸の世界
へと誘った

あぁ時間とは時に
残酷なもの
全てを飲み込んでは
吐き出し
いくつもの悲しみや喜びを取り込んでは
冷たい躯となって
横たわる

時間とはなんて残酷なものなんだ
僕の精神は最早
翼を剥がされた
鳥の様に虚しく
地上を彷徨い
羞じらいを知らぬ
野蛮人の如く
裸足で原野を駆け回り
偉大な悲しみさえも忘れかけ、
今では迷宮の神殿に
広がる螺旋の階段を
静かに登ってる
悲しみも喜びも
冷たい雨の雫となって
真夏の太陽に降りそそ
ぎ、激しい渦は
消え失せ精神は
健康を取り戻し
新たな旅立ちの時を
むかえ
下界へ降りてゆく
ラベル:迷宮
posted by katu at 01:09| Comment(1) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする