2010年07月01日

罪深き聖少女

銀色に輝く君の瞳には
憐みも切なさも映し出さない
無情な怪物が巣を作る

君の気高さは情を持たないが故の輝きなのか?

君の瞳は氷でできた牙のように
僕の心臓を冷たく突き刺す

何度も何度も僕の心臓を突き刺し
ては僕を生きたまま凍り付かせる
それはまるで氷上のサーカスのよう

そう僕は氷上の道化師さながら
厚い氷の上を彷徨い
今宵も退屈な観客を慰める哀れなピエロ

君は冷たい鞭を片手に僕の足下へと振りかざし僕
の魂を何度も何度も粉砕し、やがては僕を薄い氷の上へと導いて
は無邪気に微笑む事だろう

あぁ汚れなき聖処女とはなんと残酷なものなのか?
その残酷さには夜の地を這う娼婦さえ下を巻くだろう
いつの世も無邪気さが罪を造る
其れが世の常

そんな少女の悪巧みも知らないで
哀れな僕は今宵も冷たい鞭に
打たれ薄い氷の上へと導かれ
僕は陰険な目つきの観客の前で
暗いロウソクの灯に照らされながら
氷がぎしぎしと音をたてながら
割れていくのを眺め

一人寂しく冷たい海へと落ちてゆく

少女はそんな僕を見て
無邪気に笑ってるだけ
笑いながら氷の下へと落ちてゆく
僕を見てるだけ

最初の涙の雫が暗い夜の海へと溶けこんで世界中の悲しき海へと広がった

それでも少女は無邪気な笑顔を
浮かべてるまるで悪魔の様に
あぁ無邪気さとは何たる罪な物

僕は今日も氷の裂け目を探し薄暗い海の中を彷徨う
まるで親と離れたアザラシの様に

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posted by katu at 21:32| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする